此岸の傍観者

見たまま&気ままに写し撮ったものたち

紫陽花欠乏症に対する処方箋

紫陽花はこの時期、各家庭の庭先でよく見かける事が出来る。

昨今は品種改良が進んだのか、珍しい色や花弁をもつ花がてんこ盛りで、見る者を楽しませてくれる良い花だ。

でも「撮る者」には些か面倒な点でもある(^_^;)

「庭先」や「玄関側」に植えられている紫陽花にカメラを向けて撮っていても、一歩間違えば「屋敷内を盗撮している怪しげな人」だから。

かと言って、見ず知らずの御宅にピンポンを鳴らして「御宅様の紫陽花が素敵なので撮らせてください」と頼み込むのも・・・・どうかと思う。

住宅街の一角に車を停めて、あっちの家、こっちの家と覗き込んでは何かを撮っている人物など完全にお呼びでない。

 

そんなワケで毎日通勤で眼にする紫陽花にアプローチする事もままならず、ジリジリと盛りの時期が過ぎていくのに耐えられなくなり、古の貴人のように病みつく寸前で処方箋が発行されたのである(笑)

 

 

車を目立たないところに停めて、小綺麗なカジュアルウェアに身を包み、いかにも「散歩方々、きれいな花に行きあったので趣味で花を撮り始めたカメラ初心者」が「腕試しのようにシャッターを切っている」という小芝居をする事で、他人様の視線をなんとかクリア出来ると踏んだのである。

・・・が、はっきり言って無駄に自意識過剰なだけだ(~_~;)

それでも撮りたいから仕方ない(笑)

 

 

・・・と覚悟はしたものの、やはり他人様の庭先での撮影は予想よりも難航した。

その結果として、「個人が愛でて育てている紫陽花」は諦めて、「観光客も訪れる紫陽花も見れる御寺」に舵を切ったのは、まぁ・・・仕方がない事だった(T_T)と思う。

紫陽花は時間との勝負だし、藤の二の舞いは何が何でも避けなくては(=o=;)花を撮るのが怖くなっては本末転倒なのだから・・・。